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「貪愛(とんあい)」

更新日:2021/03/30

*「貪」:貪(むさぼ)る。欲深い。不当に物をほしがる。
*「愛」:仏教でいう「愛」は、執着する、根源的な衝動、というような意味です。
*ですから、「貪愛」とは、欲深く衝動が抑えられない、どこまでも執着する、というようなことを表し
ます。何に執着するかといえば、もちろん自己の欲求です。

私も時々スーパーに買い物に行きます。最近は、ほとんどお酒かお酒のおつまみを買いに行く程度です。それでも週に1、2度スーパーに買い物に行きます。また、新型コロナウイルス感染拡大のせいでみんなが外食を控えているせいか、スーパーが混んでいるような気がします。
ところで、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、スーパーで明らかに変わった事は、レジ待ちの時に立つ場所にシールが貼られた事です。以前は、なんとなく列を作って待っていましたが、今はソーシャルディスタンスを保つため、シールが貼られました。これは私の個人的な感想なのですが、このシールができたお蔭でどの列がどれくらい混んでいるか、分かり易くなりました。以前は何となく並んでいるので、並んでいる人数と列の長さがイコールではありませんでした。しかし今は等間隔に並んでいますので、列の長さ=待っている人数となり、レジの混雑状況が一目瞭然です。
ここで難しいのが、単に列の長さで待つ列を選ぶと痛い目に会うということです。まず、レジを打つスタッフの人数が違う場合があります。中には、レジ打ちを二人で行うことがあります。そうなると処理能力は2倍ですから待ち時間は断然短くなります。また、待っている人の買い物かごの中の量の問題があります。私のように、お酒とおつまみ程度ならすぐに終わりますが、大家族一週間分の買い物をする人もいます。前の人のかごの中身をよく観察しないと、時として痛い目に会 います。そして根本的な問題として、レジを打つ店員さんの能力は千差万別です。ベテランの人もいれば、研修中の人もいます。店員さんの処理能力もよく観察しないと、これも大変です。
ということで、なかなか正解のレジに並ぶことは出来ません。結果として正解だったときは、心の中でガッツポーズをとっています。仏教用語に、愛を貪ると書いて「貪愛」( とんあい)というものがあります。この言葉の意味を簡単に表すと、常に自分が可愛い、常に自分が得をしたい、という事です。たかがレジ待ちでも、「周りを出し抜きたい」と願う、そう願っている私の生の姿に気づかされます。



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